波形テクノロジーとは?

驚異的な治療効果の裏には器械内部の電流出入力回路が重要な役割を果たしています。また、体組織の状態に応じて、微弱電流刺激による作用を制御できるアキュスコープ、マイオパルスにしかない波形テクノロジーは非常に興味深いものです。 今回は、この波形特性についてご紹介致します。

【アキュスコープ波形特性】
アキュスコープの波形は、プラス方向へ生じる2秒間のパルス波形の後、マイナス方向へのパルス波形が続き、4秒間を1サイクルとして変調しながら繰り返されます。パルスの電流波形の1つ1つは、オーバーシュート電流とプラトー電流の特性を持っており、器械内部ではそれぞれ、別々の電流出入力回路があります。

分極の影響は最小限ですが、影響を受けた各細胞の膜電圧は+、-交互に、それぞれ逆側で分極を妨ぐことができます(減極されます)。
また、オーバーシュート電流はそれ自体、疼いたり、チクチクしたりする感覚閾を超えることはありません。
プラトー電流の振幅は逆にフロントパネルの電流設定によって決定され、組織への低周波インピーダンス(すなわち直流抵抗)により低い位置を保っています。より長いプラトー電流は、特に電極から離れた組織内の電場において、静電膜容量(閾値下のイオンチャンネルを開くこと)に効果的で、その電流密度は減少します。

2つの図からわかることは、Aの(1.0mAを超えた部分の)オーバーシュート電流の荷電は、Bの荷電に対応する値のほぼ2倍ということです。(炎症のような)様々なタイプの組織病理学に関しては組織インピーダンス特性に変化がみられます。オーバーシュート電流を調節するために、また特定の組織インピーダンス特性により効果的となるように、この特性変化を器械に取り入れられたのです。

  • 図A
  • 図B

注) 図は電流と電圧波形の実際のオシロスコープ記録です。Y軸の電流スケールはAとBでは異なります。